公式情報確認日:2026年10月9日
用途別の証明書の選び方
アクセス認証・mTLSとS/MIMEでは、選択する中間CAと証明書プロファイルが異なります。利用用途を決めてから、対応するCA・環境をご確認ください。
| 用途 | 選択する中間CA | 主な利用方法 |
|---|---|---|
| アクセス認証・mTLS | アクセス認証用中間CA | Webシステム・APIなどへの接続時のクライアント証明書認証 |
| S/MIME | S/MIME BR(Legacy)対応用中間CA | メールへの電子署名・メールの暗号化 |
それぞれの用途に対応したプロファイルから発行してください。1枚の証明書をすべての用途で共用できるとは限りません。
ライセンスには個人名用・法人名用があり、弊社の標準納品は個人名用です。アクセス認証・mTLSは個人名用、S/MIMEは証明書に記載する氏名・法人名・メールアドレスに応じて選択します。法人名用はアクセス認証・mTLSには利用できません。
mTLS(相互TLS認証)の利用条件
アクセス認証用中間CAから発行した証明書は、mTLSのクライアント側の認証に利用できます。サーバー証明書による接続先の確認に加え、サーバーもクライアント証明書を検証して、接続するユーザーや端末を認証します。
- 接続先のWebサーバー・API・認証システムがクライアント証明書認証に対応し、その機能を有効にしていること。
- クライアントが証明書と対応する秘密鍵を利用でき、接続先が発行元のルート証明書・中間CA証明書を正しく検証できること。
- 証明書の拡張キー使用法(EKU)のクライアント認証(clientAuth)など、接続先が要求する用途・鍵・署名アルゴリズムの条件を満たすこと。
- 証明書の有効期間・失効状態を確認し、組織・ユーザー・端末を識別するアクセス制御を設定すること。CAを信頼するだけで、許可する利用者が自動的に限定されるわけではありません。
サーバー側には別途SSL/TLSサーバー証明書が必要です。本製品はクライアント側の認証用であり、サーバー証明書の代わりには利用できません。
公式のサーバー設定マニュアル
上記は公式の設定例です。実際のバージョン・構成・要求する証明書条件を確認し、導入前に接続テストを行ってください。
対応環境
以下は公式サポートの対応環境(2026年1月時点の調査)を用途・CA別に整理したものです。必要なルート・中間CAが入っていない環境では手動での追加が必要です。開発元のサポートが継続しているOS・アプリケーションをご利用ください。
| 用途・CA | 分類 | 対応環境 |
|---|---|---|
| アクセス認証用 R45 | Webブラウザ | Microsoft Edge、Google Chrome 83以降 |
| S/MIME用 R45 | Webブラウザ | Microsoft Edge、Google Chrome 83以降、Apple Safari 15以降 |
| S/MIME用 R45 | メールソフト | Microsoft Outlook 2016以降、Google Gmail、iPhone・iPad メール(iOS 15以降) |
| S/MIME用 R45 | モバイルデバイス | Apple iOS 15以降 |
メールソフトはS/MIME機能が利用できる契約・設定であることをご確認ください。ブラウザ欄はCAの信頼・証明書対応の情報であり、そのブラウザでS/MIMEメールを送受信できることを示すものではありません。
アクセス認証用R45について、公式の対応環境一覧にはモバイルOS別の記載がありません。R3での対応情報をR45にもそのまま適用せず、未掲載のブラウザ・端末・アプリケーションは事前に対応可否をご確認ください。
| 用途・CA | 公式掲載の環境 |
|---|---|
| アクセス認証用 R3 | Edge、Chrome、Firefox、Safari、Operaなど。モバイルはiOS 3.0以降、Android 2.3以降。WebサーバーはApache、Microsoft IIS、Nginx。 |
| S/MIME用 R6 | メール:Outlook 2008以降、Thunderbird 78.11.0以降、iPhone・iPad メール(iOS 14.6以降)。モバイルOS:iOS 15以降、Android 10以降。 |
古い最低バージョンはCAの搭載状況を示す参考情報です。サポート終了環境での利用を推奨するものではありません。詳細なバージョン・最新情報は、公式クライアント証明書サポート情報をご確認ください。
ルート証明書・中間CA証明書
発行時期と選択した中間CAにより証明書チェーンが異なります。下表は公式の発行対象日であり、既存証明書を日付だけで判定するものではありません。証明書の発行者(Issuer)と証明書チェーンを確認し、対応するCA証明書を選択してください。
| 用途・公式の発行対象日 | ルート証明書 | 中間CA証明書 | 中間CAの署名 |
|---|---|---|---|
| アクセス認証・mTLS 2024年12月9日以降 | GlobalSign Client Authentication Root R45 | GlobalSign GCC R45 Client Authentication CA 2024 | SHA384 |
| アクセス認証(従来) 2020年11月11日以降 | GlobalSign Root CA - R3 | GlobalSign GCC R3 PersonalSign 2 CA 2020 | SHA256 |
| S/MIME 2026年2月23日以降 | GlobalSign Secure Mail Root R45 | GlobalSign GCC R45 SMIME CA 2025 | SHA384 |
| S/MIME(従来) 2023年8月28日以降 | GlobalSign Root CA - R6 | GlobalSign GCC R6 SMIME CA 2023 | SHA384 |
同じR45でも、アクセス認証用の「Client Authentication Root」とS/MIME用の「Secure Mail Root」は別のルート証明書です。相互に置き換えないでください。
従来のR3証明書とR45証明書を併用する場合は、認証サーバー側で必要なCAを追加し、CRL・OCSPの参照先も確認します。新CAからの発行・再発行では失効確認のURLが変わるため、旧URLを固定した運用にも対応が必要です。
公式のクライアント証明書用ルート・中間CA証明書(詳細・ダウンロード)
過去の発行分は上記の公式ページで対象日を確認してください。テスト証明書は別のStaging用CAを使います。検証時はテスト証明書用のCA証明書を使用してください。
マネージドPKI Lite 仕様表
| 証明書の有効期間 | 弊社クーポン:1年 / 2年 アクセス認証・mTLS用、S/MIME用ともに2年までのクーポンをご提供します。 |
|---|---|
| 主な発行対象 | 組織に属する個人 組織に属する部門 組織 |
| 複数年契約割引 | ○ |
| 複数環境での証明書の利用 | ○ |
| 証明書の形式 | 標準的なX509形式 |
|
|---|---|---|
| 対応鍵長 | 2048bit |
|
| 署名アルゴリズム | 発行するプロファイルにより異なります。GSパネルの設定・発行済み証明書をご確認ください。 中間CAの署名アルゴリズムは用途別の証明書チェーンに記載しています。 |
|
| 対応環境 | PCブラウザ | 必要なルート・中間CAを信頼するX509証明書対応のブラウザ。用途・CA別の対応環境を参照。 |
| メールソフト | 必要なルート・中間CAを信頼するS/MIME対応メールソフト。用途・CA別の対応環境を参照。 | |
| 認証局階層 | ルートCA → 中間CA → クライアント証明書 用途・発行時期によりルートと中間CAが異なります。CA証明書の一覧をご確認ください。 |
|
| 登録・申請インターフェイス | サーバ証明書管理と一体型のWEBベース管理画面
※ グローバルサインから提供されている全ての証明書を1つのアカウントで一括管理することが出来ます。 |
|---|---|
| 証明書取得ページデザイン | 独自カスタマイズが可能
|
| 各種通知メール | テンプレートの編集可能 |
| その他 |
|
| 項目 | 記入例 | 入力ルール | |
|---|---|---|---|
| メールアドレス | E = | info@hyperbox.co.jp | 利用するメールアドレスを指定(管理者一括発行ではメールドメインの登録・認証が必要) |
| コモンネーム | CN = | Hyper Taro | 証明書の申請時、任意の値を入力可 |
| 組織名 | O = | Hyper Box Co, Ltd. | 契約者情報と同一の組織名を登録 |
| 部署名 | OU = | IR dept | アクセス認証用プロファイルで設定可
※ 最大3つまで入力可 ※ 専用BaseDNを選択した場合は、専用BaseDN申請時の値になります。 |
| 市区町村 | L = | Shinjuku | プロファイル登録情報の値 |
| 都道府県 | S = | Tokyo | プロファイル登録情報の値 |
| 国/地域名 | C = | JP | プロファイル登録情報の値 |
上記はアクセス認証用のサンプルです。S/MIME BR対応用のプロファイルではOU(部署名)を利用できず、organizationIdentifier(OID)が必要です。CN(コモンネーム)の入力条件も用途・ライセンス種別により異なります。
S/MIME用途、またはアクセス認証用でメールアドレスを含む証明書を管理者一括で発行する場合は、メールドメインの登録・認証も必要です。
